事業開発 / 共感設計 / ブランド翻訳
Before
絞りの着物 = 伝統工芸・高級・限られた人のもの
Redesign
絞りの着物を、時代を超える表現へ再編集
Translation
伝統技術を、現代の感性と国際的価値へ翻訳
Result
従来の和装市場を越え、国内外から支持されるブランドへ拡張
絞りの着物という、とてもニッチで、同時に奥行きの深いプロダクト。
何十年という時間の中で育まれてきた品や格を損なうことなく、今の時代にどう表現を更新していくのか。
そこで大切にしたのは、新しい要素を足すことではありませんでした。
歴史をひもとき、背景を理解し、その価値が自然に伝わるかたちへと、丁寧に整理していくこと。
言葉にすればシンプルですが、歴史とものづくりへの確かな自信がなければ成り立たない表現でもあります。
量産とは対極にある、絞りというものづくり。
ひとつの制作に一年以上を要することも珍しくないその工程には、時間、技術、感覚、そして職人の人生そのものが積み重なっています。
もともと業界内では高い評価を受けていたブランドでした。
ただ、その価値は「知る人ぞ知る存在」に留まっており、本来届くべき感性層や次の世代には、まだ十分に届いていない状態でもありました。
ANDでは、その時間と技を尊重しながら、「どう見せるか」ではなく、「どう自然に発見されていくか」を共に考え続けました。
格式や伝統を強く押し出すのではなく、余白を持ちながら、その背景にある熱量や静けさが自然と伝わる状態をつくること。
すべてを説明しない。けれど、触れた人の感覚に静かに残る。
その絶妙な距離感を探りながら、ブランドの発信や表現の土台を整えていきました。
その積み重ねによって、従来の和装市場とは異なる感性層やクリエイティブ層からの支持も少しずつ広がり、ブランドの人気や認知そのものも大きく変化していきました。
そして、そのものづくりはやがて国内にとどまらず、世界からも注目を集める存在へと広がっていきます。
LOEWE からアーティストとして紹介されるなど、国際的にも高い評価を受けるブランドへと成長。
ANDでは、こうしたプロジェクトに伴走しながら、業界のパイオニアとして進化を続けるブランドが、その歩みを無理なく、誠実に伝えていけるよう、発信と表現の土台づくりを行ってきました。
Role
Business Design / Brand Translation
伝統工芸としての価値を尊重しながら、その魅力が現代の感性層や次世代へ自然と届いていくための、発信と表現設計を担当。
また、業界内で高い評価を受けていたブランド価値を、和装業界の外側にいる感性層やクリエイティブ層へ広げていくため、ブランドコミュニケーション全体を横断して伴走。
「知る人ぞ知るブランド」から、自然と発見され、共感されていくブランドへ。その変化を支えるための、世界観整理と発信の土台づくりを行いました。
・ブランド価値整理
・事業伴走 / 発信戦略設計
・ブランドコンセプト整理
・WEBデザイン開発
・ビジュアル撮影ディレクション
・コミュニケーション設計
・ブランド世界観構築
・国内外向け発信設計
プロジェクトリーダー: AND 安東夏子
グラフィックデザイン: FORM
ヘアメイク: EIKU