どうしていまの仕事をしているのですか?
と、なんだかよく聞かれます。
その際に私がお答えすることは、
『こんなサービスがあったら素敵!』
『こんな魅せ方ならもっと素敵!』
と感じた自分の想いを、実現させることをやり続けてきたら、
いまの仕事、いまのカタチになりました。
という、シンプルな答えです。

はじまりは22歳の時。
『結婚をした時に感じたさまざまな後悔を、ほかの花嫁さんにさせないために私に出来ることはないか』
と考えに考え、花嫁さんの参考誌のゼクシィを変えたらいいのでは?
と思いつき、株式会社リクルートに入社しました。
そこから6年半、式場、衣装店、写真館、美容室など、さまざまな業界を学ぶとともに、
花嫁さんに伝えるための仕掛けをしました。
次第に、『ただスタイルで選ぶのではなく、本質的な意味合いで結婚式を考え、選んでほしい』
という想いが強くなり、リクルートを退社し、
運命的な出会いからお寺での結婚式をプロデュースする会社を立ち上げました。
また、お寺のプロデュースと同時に、フリーのプランナーとともにつくり上げるブライダルサロンも立ち上げ、結婚式を人やものから選ぶという、新しいカタチをつくりあげました。
そんなお寺の結婚式に関わるなかで、和装に触れる機会が増えてきたとき、ふと思い出した言葉がありました。
それは、『この着物、この帯は、もう二度とつくられる事のない貴重なものなんだよ』という言葉。
その言葉の意味の真意は、日本から着物に携わる職人さんがいなくなっているという現実をさしていました。
その時に思ったのです。『私にしか出来ないことをやろう』と。
それが日本初の花嫁着物のセレクトショップ『CUCURU』でした。

ANDの後ろについている“ ”が結び目として起点になり、
そこから伸びる糸が、さまざまな「ひと」や「もの」を
しなやかにつないでいくスタンスを表しています。